<バンジージャンプする>のあれこれ(ネタバレあり)
テーマ:バンジージャンプする、イ・ビョンホン、イ・ウンジュ
ビョンホン様が普通に大学生で、普通に男友達と軽口言い合ったりして戯れてる姿ってあまり見たことないような。
<バンジージャンプする>ではそんな貴重な一面を見られてちょっと幸せ。(笑)
それでなんかもう一目ぼれしたら一途なんですよ、ビョンホン様演じるインウ。
自分の授業放ったらかして、同じ大学の彫刻科の彼女のこと追い掛け回すの。
あまりにも頻繁に授業中の彼女の元に顔を出すので、彫刻科の面々の中にもしっかり市民権を得てしまうのです。
でもはたからすればちょっと行き過ぎのストーカーチックに見えなくもない。(泣)
そんな学生時代の純粋な恋のあれこれがあって、17年後。
死んでしまった彼女の魂が宿る男子生徒に出会ってしまうわけです、高校教師になったインウは。
この男子生徒がビョンホン様より背が高ーい体格がっしりの男顔で、並んで立つとビョンホン様が頭一つ小さい感じ。
このキャスティングはこれでいいのかが一つの悩みどころ。
始めはクラスの男子生徒に信頼される立派な教師だったインウが、どんどんこの生まれ変わりの男の子に心を揺さぶられ、男の子が仲良くしているガールフレンドに嫉妬し、我を失っていく姿が物悲しくも狂気のように感じられます。
んー、この男の子を持ってきたのは正解なのかどうかがこの映画の一つの謎だ。
私が抱いた大きな謎はもう一つ。
あのラストシーンです。
タイトルにもなった、「バンジージャンプする」。
あれってやっぱり・・・・・・なのかな?
韓流シネマフェスティバル <氷雨>
テーマ:氷雨、キム・ハヌル、ソン・スンホン
シネフェスで一番人気といわれるこの作品。
「秋の童話」でおなじみのソン・スンホン(現在は兵役中)とご存知キム・ハヌルちゃんが出演しています。
舞台は雪山。
登山のお話です。
いやーもう、見渡す限り険しい自然。
山は高いし雪は深いし岩は反り返ってるし猛吹雪は襲ってくるし転落事故で大怪我するし死人も出るし。
人間が足を踏み入れるようには神様は作ってないと思う世界。
どうして命をかけてまでこんなに山に登りたいんだろうなあ・・・
身近な人を失って心に傷を負いながらもなお、その山に登り続けたいという気持ちはどこから涌いてくるんだろう?
私には全く分からない感覚だけど、そこまである種の人々を魅了する力ってどこにあるんだろうと思います。
ソン・スンホン、キム・ハヌルとも韓国俳優の誇りにかけて(あるいは韓国ではそれぐらいして当然なのか?)、相当にロッククライミングとか登山の特訓をしたものと推測される。
実に骨太なストーリーに骨太な演技でした。
甘くて軽いトレンディドラマの面影なし。
<美しい夜、残酷な朝> ホラー・スリラー・恐ろしや~(ネタバレあり)
テーマ:美しい夜 残酷な朝、イ・ビョンホン、長谷川京子、渡部篤郎
日本篇、韓国篇、香港篇の三篇からなる美と戦慄の幻想トリロジー。
何から始まるのかと思いきや、トップバッターは香港篇「dumplings」(どうも餃子という意味のよう)。
全体の感想から言って、これが一番シンプルでストレートに怖かった!
美にかける女の恐ろしい執念。
ちょっとだけなら見たり聞いたりして知っているかもの香港に対するイメージの、暗くて深い闇の部分をすごく拡大して見せられたような怖さがありました。
取り壊し寸前のような九龍の古い高層アパートの一室。(←多分ね)
怪しげな雰囲気が漂うその部屋を、人目を忍んだ訪ねてくる客たち。
この映画で私は一つ学びました。
普段ドアップで見ないようなものをドアップで見せられるとそれだけで怖い。
民俗調の人形しかり、包丁しかり。
だってその包丁が刻んでるものがさらに××なんだもの・・・
ラスト近く、闇の商売やってた女の天秤棒かついでるシーンは、特別な意味が込められてるんだろうなーと思いながら見てました。
天秤の片方が良識を表しているのなら、もう片方は人間の欲望ってとこかな。
この映画のせいで餃子を食べるのが怖くなったという人が出てこないことを祈る。
お次は長谷川京子、渡部篤郎出演の日本編「box」。
雪原の風景に代表される映像は印象的で美しく、また人の心の奥底を刺激するような本能的な怖さを呼び覚ます女の子二人が絡みついたポ
ーズも忘れられないのですが。
ですがあっ。
この二人、もっと聞き取りやすく話せんのかいっ!
演技上演出上そういうふうな発音の仕方はやむを得ないのかもしれませんが、セリフを聞き取るのに苦労したぞ。
日本語のくせに、字幕である他の二編に比べて、セリフを理解するのに苦労を強いられるとはどういうことだ。
ボソボソと話すような印象は残しつつ、客の耳までしっかり声を届かせろ。
お願いしますだ。
ストーリーの方ですが、夢と現実が交差しつつ、結局全部夢だった? みたいな。
夢オチかよ! というような。(笑)
ひねりが効き過ぎてるんだか、制作者の意図が空回り気味なのか、判断がつけられない。
んでも結局あのポーズは最後に明かされるあの事実に繋がっていたわけで・・・
これはこれでいいのかな。
オオトリは我らがイ・ビョンホン様主演、韓国篇「cut」。
前の二編を見た後で、久々に(つっても昨日オールイン見たんだけど/笑)ビョンホン様のお姿お声存在感に触れますと、本当にほっとして「知ってるところに帰って来た~」と随分気持ちが和みました。(笑)
ストーリーから言ったら全然安堵や安心感なんて無縁なんですけどね。
それぐらいたくさんビョンホン様のこと見てるし近くに感じてるってことかな。(←そう思っている人が日本中にどれだけいることだろう)
この映画ではビョンホン様、映画監督やってます。
その豪邸に押し入る監禁犯の言葉を借りれば、監督は「金持ちでハンサムで高学歴」。
でもなぜか鼻の頭が日焼けのせいか剥けています。(何のためにこのメイク?)
それとかなり痩せてる? ビョンホン様、このとき。
顔のラインがいつもと違って見えました。
んーと、これはもう見てください。
ゴムで腰を縛られ、動きが制限されているビョンホン様は、表情でそのときそのときの心情を見事に表現します。
ん。
チラシに書いてある「衝撃! イ・ビョンホンが見せた禁断のマル秘パフォーマンス」とはあれのことだな。
今回はぎりぎりのところで出さなかったけど。
それにしてもビョンホン様にはコメディー映画の法則というものがついて回っているのだろうか?
コメディータッチの映画のときは結構出してる印象あるもんね、アレ。
とにもかくにも。
この映画で描いている人間の恐ろしさというものは、吸血鬼のように人の生き血をすする人でも、自分が殺し損ねた息子を他人に始末させようとする人でもなくて、善人のような顔をしながら障害を一つ一つ排除していく人だってこと!?
悪意という意識がないから恐ろしいってか?
韓流シネマフェスティバルに滑り込みセーフというか何と言うか・・・
テーマ:韓流シネマフェスティバル、誰が俺を狂わせるか、イ・ビョンホン
楽しみにしていたシネフェスも最終週(梅田)になってようやく顔を出すことが出来た。
当初予定していた「氷雨」も「同い年の家庭教師」も療養生活のため当然ながら見れてない。(ううう・・・)
ま、京都でも始まったし運が良ければ見れる。(多分)
ビョンホン様の映画主演デビュー作「誰が俺を狂わせるか」(1995年作品)。
幕を開けたと思ったらいきなり、情けないサラリーマン姿を見事な演技力で好演!!
何がすごいって、黒縁の太い眼鏡かけて、昼休みに公園のベンチでズボン片足まくってぼーりぼーりだらしなくかきながら紙パックの牛乳すすってるだけで分っちゃうんだもん。ある程度、その登場人物のキャラクターが。
そんでもって脱いでた靴を片方散歩中の犬に取られてドタバタと追いかけていく途中で、新婚さんの記念写真の場を台無しにし、怒った新婦にバッチーンと平手打ちをかまされる、その冒頭のシーンだけであなたはこの映画の中の世界に入っていけることでしょう。
コメディです。
ダメ男です。
今となっては見られない貴重な役なんじゃない?
<パリの恋人>BS日テレで集中再放送
テーマ:パリの恋人
2/3以上を見逃しDVD化を今か今かと待っていた「パリの恋人」。
6/20から5日間連続で4話づつ、全20話(字幕放送)の一挙再放送が決定したそうです。
DVD永久保存版だっ!